Life/JR東日本 ウォークスルー改札

この記事は、改札を利用する人から見た、改札の進化/未来に変わり始めた改札を、利用者の目線で眺める内容となっています。

改札というものが、これからどう変わるのか

でも、最近の改札機はなかなか面白い。
ICカード紙のきっぷクレジットカードQRコード

ひとつの改札機で、いろいろな乗り方に対応しているのを見ると、「今日はどれで行こうかな」と、ちょっと楽しくなることがあります。
私自身は、Apple WatchやEveringを使っているので、普段の交通系改札はほとんど「タッチ」で済んでいます。

そんな私が最近気になっているのが、「ウォークスルー改札」です。
名前のとおり、改札で立ち止まってタッチすることなく、そのまま歩いて通り抜ける。そんな改札です。

しかもこれは、まだ誰かが考えた「未来の改札」ではありません。
すでに実証実験が行われ、2026年5月には高輪ゲートウェイで実際に体験できるデモまで公開されています。

「いつか、そんな改札ができたらいいね」という話から、「どうやって実用化するかを検証する段階」まできているのです。

改札は「タッチするもの」だった

今の私たちにとって、自動改札機といえば、「ICカードやスマートフォンをタッチする」のが当たり前です。

Suicaなら、改札機の読み取り部にかざす。
クレジットカードなら、対応する読み取り部にタッチする。
QRなら、コードを読み取らせる。
紙のきっぷなら、投入する。

方法は違っても、共通していることがあります。
利用者が、何かを改札機に向けて操作すること。

ところが、ウォークスルー改札では、この「操作」そのものをなくそうとしています。

改札の前で立ち止まらない。
カードを取り出さない。
スマートフォンを取り出さない。
かざさない。
そのまま歩く。
これだけです。

実際には、どうやって「誰が通った」を判断するの?

ここが私には一番興味深いところです。
「タッチしない」ということは、改札機はどうやって、「この人は乗車する人だ」と判断するのでしょうか。

現在、JR東日本が力を入れているのが、UWB(Ultra Wide Band)という無線技術です。
UWBには、機器同士の距離や位置関係を高い精度で測る特徴があります。
これを利用して、スマートフォンと改札機との位置関係を把握します。

つまり、
「スマートフォンを改札機に近づけてください」ではなく、
そのスマートフォンを持った人が、改札を通過した」ことを判断するわけです。

もちろん、まだ「完成」ではない

ここは冷静に見ておきたいところです。実証実験が成功したからといって、「明日から全国の駅がウォークスルーになる」という話ではありません。

<スマートフォン側の対応>

位置情報を正確に判断すること。
複数の人が近づいたときの処理。
改札を通る人が立ち止まったり、引き返したりした場合。
スマートフォンを持っていない人。
電池切れ。
通信や機器のトラブル。

そして何より、
駅の改札は、ものすごい人数が一斉に通過する場所です。
普通の店舗で一人が決済するのとは、要求されるレベルが違います。
「便利そう」だけでは実用化できません。

改札は「機械」から「空間」になるのか

ウォークスルー改札は、

人が歩いている。
 
その人が持っているデバイスを認識する。
 
その人がどこから来て、どこを通過したのかを判断する。
 
そして、必要ならゲートを開く。

「人の流れを止めない」という改札の思想を、もう一段先へ進めようとしている、と考えると、ちょっと納得できます。

JR東日本が実証しようとしているのは

新しい方式を既存の改札に置き換えることではなく、さまざまな利用方法を共存させる方向です。

将来的にも、
ウォークスルー
・SuicaなどのICタッチ
・QR
・紙のきっぷ

などが併存する可能性があります。

では、誰でも歩いて通れるの?

そう思ったところで、ひとつ気になることがあります。
ウォークスルー改札で使われるUWBは、改札機だけが対応していればいいのでしょうか。

利用するスマートフォン側にもUWBへの対応が必要です。
「何もしないで通れる」と聞くと、何も準備がいらないように感じます。
でも実際には、
“何もしない”ための技術と環境が必要なのです。

UWBって何のため?

Bluetoothにも「近くにいる」ことを知る仕組みはあります。
でも、改札が必要としているのは「近いかどうか」だけではありません。
誰が、どこを、どのように通っているのか」を判断する必要があります。
そこで注目されているのがUWBです。


まだ分からない。でも、なんだか楽しみ ♫♪