Life/「働かなくてもいいけど、働いてもいい」►人生後半のわがまま宣言

情報リテラシーも
デジタルリテラシーも高くはないけれど
昔の乙女 心は永遠にアップデートしたい
好奇心は年齢を知らないし、働くかどうかは「気分」と「ときめき」で決めたいのです。
これまではワークライフバランスを常に念頭に生活してきたつもり・・・
「働かなくてもいいけど、働いてもいい」─ そんなわがままが許されるのが、60代以降の特権。
人生の主役は、いつだって自分。働くことを“義務”ではなく“選択肢”として持てるのは、ある意味、贅沢なことかもしれません。
「働く」ってそんなに大事?
60代を迎え、定年退職という節目を越えたとき、多くの人が「これからの人生」を考えます。
そのとき、仕事を続けたい人もいれば、もう働かなくていいという人もいます。
経済的な心配がなければ、やりたいことはたくさんあります。
けれど本当は、「働くかどうか」よりも、「どう生きたいか」が問い直される時期なのかもしれません。
「仕事を続けたい人生」─ 生きがいとしての”働く”
仕事を続けたい理由は人それぞれですが、共通しているのは「自分の役割がある」という実感です。
社会とのつながりを保ちたい
退職後、孤独を感じる人は少なくありません。仕事は人との関わりを生み、日々にリズムを与えてくれます。
知識や経験を活かしたい
長年培ってきたスキルや人脈を、次世代に伝えることは大きな喜び。「まだ誰かの役に立てるかも」という感覚は、自己肯定感を高めます。
長年の経験、腐らせるのはもったいない
せっかく磨いたスキルや知識。ちょっとだけ、誰かの役に立てるなら使ってみたいじゃない?
おしゃれして出かける理由がほしい
ヘアスタイルもメイクもスーツも・・・ 働く日は、ちょっとだけ“舞台”に立つ気分。
「仕事をせざるを得ない人生」─ 現実との向き合い方
一方で、「働かざるを得ない」という状況にある方もいます。家族のために収入が必要、医療費の不安… 歯の治療だって自費を含めるとインプラントもブリッジも100万超えは珍しくないです。
経済的な不安
充分な備えがない場合は、60代以降の生活に大きな影響を与えます。昔、「老後2000万円問題」などが話題になったように、働くことが生活防衛の手段となることも。
家族の事情
親の介護、子どもの支援、孫の教育費など、家族のために働き続ける人もいます。「自分のため」ではなく「誰かのため」に働くこともあります。
選択肢の少なさ
高齢者の雇用機会は増えているものの、希望する職種や条件に合う仕事が見つからないことも。「働きたい」ではなく「働ける場所が限られている」という現実もあります。
「働くこと」の再定義 ─ 60代からの新しい選択
「仕事を続けたい人生」と「仕事をせざるを得ない人生」
この二つは、対立するものではなく、時に重なり合い、揺れ動くものです。大切なのは、「働くこと」を自分の言葉で再定義すること。それは、収入のためだけでなく、心の充足や社会とのつながりのためでもあります。

「働く」ことが人生の中心でなくなったとき、時間の使い方は無限に広がる。
そしてその自由こそが、60代以降の人生を豊かにするように感じます。