Life/引っ越し」と「移住」の違いって?

ふと気になった言葉のニュアンス

最近、テレビを見ていると「移住」という言葉を耳にする機会が増えました。
「地方移住」「二拠点生活」「田舎暮らしへの移住」など、ライフスタイルの一環として紹介されていることも多く、特別な決断のような響きを持っています。

そんな「移住」という言葉を聞くたびに、私はふと考えてしまいました。
「私が両親に連れられて、これまでしてきた『引っ越し』って、もしかして“移住”だったのかな?」

我が家の「引っ越し」遍歴

我が家は、これまでに数回引っ越しを経験しています。
仕事の転勤があったわけでも、子どもの進学にあわせて…という理由でもありません。

ただ、「もう少し便利な場所に住みたい」「住環境を変えたい」「少し古くなったし家を処分して新築しよう」といった、生活の変化に合わせた選択のようでした。
つまり、場所が変わること自体が目的ではなく、「時代の変化に合わせて、よりよく暮らすために、結果として引っ越すことになった」という感じです。
新居を機に思い切って古い物は買い替え、奥のほうに眠っていた使わない物は処分し、すっきりした気分で新たな暮らしがスタートできるのも「引っ越し」の魅力です。

そもそも「引っ越し」と「移住」の違いって?

ちょっと気になって辞書的な意味も調べてみました

引っ越し比較的短期的な視点や事情によって住居を移すこと。就職・転勤・進学などが主な理由。将来的にまた住まいを変える可能性もある。
移  住長期的、あるいは永住を前提として、別の土地へ住居を構えること。地方や海外など、生活基盤を丸ごと移す印象が強い。

なるほど、こうしてみると引っ越し」は一時的、「移住」は定住を意識したもの、というニュアンスの違いがあるようです。

我が家は「移住」を繰り返してきた?

定義に照らし合わせると、我が家の選択は「移住」に近いのかもしれません。
ただ、それを意識していたわけではありません。
そもそも「今後もまた引っ越す予定」なんて考えながら家を選ぶ人は少ないでしょう。
でも、「こんにちは。移住してきました〇〇です」なんて自己紹介、聞いたことも、したこともありません。
日常的な表現としては、「引っ越してきました」がしっくりくるんですよね。

表現の違い、それだけのこと?

言葉の選び方ひとつで、聞き手に与える印象って案外変わるものです。
引っ越しました」というと、どこか実務的・生活の延長という感じ。
移住しました」というと、少し大げさなようで、でも意思を込めた人生の選択という響きもあります。
でも、どちらも根底にあるのは「できれば快適な環境で暮らしたい」という気持ち。

言葉の意味にとことんこだわるつもりはありません。
でも、「なんとなくそう使ってきた」言葉が、ふとしたきっかけで気になって調べてみると、そこに自分なりの気づきがあったりします。
「引っ越し」と「移住」――どちらの言葉にも、それぞれの暮らしが詰まっていることに変わりはないんですね。


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