Life/「JRE ID」への切替って結局なんなの?

「JRE IDって何?」「モバイルSuicaと何が関係あるの?」……正直、ずっとモヤモヤしていました。
ー2025/11/10現在の情報による内容ですー
モバイルSuica、えきねっと、JRE MALL、そしてJRE POINT※。
どれもJR東日本のサービスだけど、それぞれにログインがあって、気づけばIDやパスワードがバラバラ。
“JRE IDで統合されます”なんて書かれていても、「どこがどうつながるの?」と頭の中は?マークでいっぱいでした。
※JRE POINT側の「JRE ID対応(共通IDとの連携)」は 2026年春を予定していると公式FAQに記載があります。
つまり、現在はJRE IDはすでに他のサービスで利用可能ですが、JRE POINTでの完全なID統合/連携はまだ先、という状況です。
JRE IDって「共通の会員ID」「統一ログインID(共通アカウント)」
最近、えきねっとのログイン画面が変わったことに気づいた方も多いのではないでしょうか。
これまでは「えきねっとID」と「パスワード」でログインして、チケットを予約して、使いたいSuicaを選ぶだけでした。

現在は
「えきねっとIDでログイン」
「JRE IDでログイン」
と表示されています。
最近ようやくわかったのですが、JRE IDというのは、JR東日本のさまざまなサービスで使える「共通の会員ID」なんです。
たとえるなら――JRE IDは「本店」、モバイルSuicaやえきねっと、JRE MALLは「支店」。
つまり、JRE IDが中心にあって、そこに各サービスが“紐づく”という形。
「モバイルSuicaにJRE IDを付ける」のではなく、「モバイルSuicaをJRE IDの傘下に置く」イメージなんです。
なぜ混乱していたのか
私が混乱していた一番の原因は、「どっちが親で、どっちが子なのか」が曖昧だったこと。
たとえば「モバイルSuicaにJRE IDを登録する」という説明を見ると、なんとなく“Suicaの中にJRE IDを入れる”ように感じてしまっていたんです。でも実際は逆。JRE IDが「会員の本体」で、モバイルSuicaがその中のひとつのサービス。
これを知った瞬間、「あ、そういうことだったのか!」と一気に整理できました。
ようやくスッキリ!
これまで私は、「モバイルSuicaにJRE IDを“つける”」と間違えて思っていました。
でも実際は、「JRE IDがあって、その中にモバイルSuicaやえきねっとが“ぶら下がる”」。モバイルSuicaなら「1つのJRE IDに複数のモバイルSuicaを“紐づける”」という意味だったんです。
そう理解できたら、全体の構造が一気にスッキリしました。
JRE IDは“親アカウント” ![]()
モバイルSuica・えきねっと・JRE MALLは“子アカウント” ![]()
JRE POINTは、それらをまとめてくれる“共通のポイント口座” ![]()
これを知ってから、ログイン画面を見てももう迷いません(笑)。
1台のスマホでSuicaを複数使える?
スマホ1台に、以下のようにモバイルSuicaを複数枚を持つことができます。
JRE POINTもすべて連携できます。
・スマホ用モバイルSuica → Suica ID①
・Watch用モバイルSuica → Suica ID②
・スマホ用モバイルSuica → Suica ID③
・スマホ用モバイルSuica → Suica ID④
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2台持ちのスマホ/「自分用」と「仕事用」でモバイルSuicaを使い分けしたい

結論から言うと、自分が所有する2台のスマホで、モバイルSuicaの使い分けはできません。
私のケースだと、1台目のスマホ+Watch、2台目のスマホ+Watch という構成になります。つまり、モバイルSuicaは4個。1台目のスマホにモバイルSuicaを入れることはできますが、2台目のスマホにはモバイルSuicaを入れることはできません(そういう仕様です)。
でも、使い分けしたいことってありますよね、自分用と会社用。分けないとJRE POINTも合算されてしまいます。とても不便・・・でも、現状ではできません。
対応策は ![]()
★1.1台のスマホでモバイルSuicaを複数枚作り、Suica IDで使い分ける。
★2.1台のスマホで[スマホ用Suica]と、[Watch用Suica]で使い分ける。※このページの最後をご覧ください。
★3.どちらか一方の使い道を「カードSuica」で利用する。
いずれにしても、今ではスマホ2台持ちは珍しくないし、プライベートとビジネスを分けたい人もいると思うのですが。
よくある疑問と答え
Q. えきねっと専用のIDはもう使えないの?
→ 現時点ではまだ使えますが、いずれJRE IDに完全移行され、今後はJRE IDでログインすることになります。
Q. 支払いは共通のクレジットカードでできる?
→ これまでどおり同じカードを登録すれば、実質的に共通の支払いになります。

JRE POINTはどうなるの?
※以下の内容は、2025年11月10日現在、JRE POINTがまだJRE IDに対応していない環境を前提としたものです。
JRE POINT は「ポイントを管理する共通口座」のような存在で、モバイルSuicaやJRE MALLなど各サービスの利用実績を集約する場所です。
JRE IDに移行しても元々のSuica IDはなくなりません。JRE POINTでは引き続き「Suica ID番号」でSuicaを管理しているため、移行後もSuica IDの確認・更新が必要です。
JRE POINT:Suica登録は手動で確認を
JRE IDに移行したあと、私がもうひとつ気づいたことがあります。
それは、JRE POINTに登録してあるSuica ID番号が、自動では更新されないということです。
私の場合は、スマホ用とWatch用でモバイルSuicaを使い分けているのですが、JRE IDに移行したあとも、JRE POINTのマイページには「以前のSuica ID」がそのまま残っていました。
JRE POINT:どうすればいいの?
・JRE POINTのマイページにログイン
・「登録カードの追加・削除」から、Suica ID番号を確認。
・もし、Suica IDが変更になっていたら、新しいSuica IDに手動で書き換える。
→これをしておかないと、ポイントが正しく貯まらなかったり、連携がうまくいかないことがあるそうです。
JRE POINT:Suicaを移行したら、JRE POINTも見直しを
JRE IDとJRE POINTは、まだ完全には統合されていないため、それぞれのサービスでSuicaの登録状況を確認することが安心につながります。
私も最初は見過ごしていましたが、こうして整理してみると、少しずつ全体像が見えてきました。
「なんだか複雑…」と感じてしまう私。
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最後に思うこと
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・・・2台のスマホで[仕事用]と[プライベート用]を使い分けることはできない・・・
では 1台のスマホでモバイルSuicaを[仕事用]と[プライベート]で使い分けるには
― 私が利用している方法のご紹介 ―
[使用する物]
・スマホ(iPhone)1台
・モバイルSuica2枚
・Apple Watch1台
・ViewCard1枚
1.<モバイルSuicaの準備>
①まず、スマホにモバイルSuicaを2枚発行する。
②そのうちの1枚をAppleWatchに移行して、エクスプレスモードにする。
③スマホのモバイルSuicaもエクスプレスモードにする。
これで、1枚はWatchで使う[プライベート用]、もう1枚はスマホで使う[仕事用]と分けることができる。
2.<クレカの登録>
①オートチャージに対応させるため、WatchのウォレットにViewCardを登録する。
②スマホ側のSuicaに直接同じViewCardを登録する。※このときApple Payには登録しません。
3.<JRE POINTの登録>
スマホで発行された2枚のモバイルSuicaは、それぞれSuica IDが違うもの。
JRE POINTサイトで、それぞれのSuica IDを登録する。
4.<その他>
❖ Watchを家に忘れてきた!急に挙動がおかしくなった! なども考慮し、自分なりの優先度に応じて[スマホ]と[Watch]、どちらにどれを割り当てるか検討する。
❖GPSモデルのWatchは、Suicaの利用に関してはスマホを所持していなくても改札を通れる。また、スマホもWatchも使えないとき用に、オートチャージを設定した物理Suicaカードを常に所持していれば安心。
❖スマホとWatchは別端末扱いになっている。エクスプレスモードは1端末ごとに指定できるので、この場合、スマホとWatchでそれぞれエクスプレスモードを設定することができる。
❖「えきねっと」でチケット購入時の支払いも、Suica IDで選択できる。


