Life/JRE IDの未来予想図:便利と不安のあいだで考えたこと

JR東日本グループのサービスが「JRE ID」なる共通IDに切り替えがスタートしています。Suicaブランドのもと、いろんなサービスをひとつのIDでまとめて使えるようになるらしい。

JR東日本グループのオンラインサービス:モバイルSuica、JRE MALL、JR東日本アプリ、えきねっと、JRE POINT、STATION WORK、NewDaysアプリ などなど


でも正直なところ、私はそこまで複数のJR系サービスを使っていないので、「ID統合の便利さ」って、今のところあまりピンと来ていません。結局、ログインするたびにIDとパスワードを入れるのは同じですしね。

それよりも気になるのは、2024年9月に「My JR-EASTサービス」を終了したばかりなのに、また新しいID制度って…え、またですか?という気持ちの方が強いです。

JRE IDは、JR東日本グループのオンラインサービスをひとつにまとめる共通IDです。

2025年2月から提供が始まり、2027年ごろまでに順次統合されていくとのこと。

[IDの統合化] ~2027年ごろまで

あなたが毎日持ち歩いているスマホ(あるいはお財布)の中には…

電車の定期券
クレジットカード
お店のポイントカード
ショッピングモールの会員証
チケット購入のアカウント

・・・などいろいろなカードやIDがバラバラに入っています。そのたびに「このIDはなんだっけ?」と迷ったりすることがあります。これが、今のJR東日本グループのサービスの状態です。

[IDの統合化] 2028年以降は

そのバラバラの[ID]、[カードや会員証]が、全部ひとつの[JRE ID/Suicaアプリ]にまとまるイメージです。たとえば、そのひとつのID(JRE ID)で・・・

電車に乗れる
定期券やチケットが買える
お店で支払いができる
JREポイントも貯まる・使える
レストランの予約や荷物の配送までできる

つまり、スマホの中のJR系アプリがSuicaアプリに集約されて、Suicaだけで暮らしが回る未来がくるかも…ということですね。

JR東日本サービスのID統合化の構想・・その狙いは?

 「電車に乗らない人」までもユーザーに取り込めば・・

Suicaはもともと「電車に乗るためのICカード」でした。そこから、買い物・ポイント・モバイル決済と広がってきました。でも今の利用者は「鉄道利用者中心」。

JR東日本としては、人口自体も減少、鉄道利用も減少していく(少子高齢化やリモートワークの影響)中で、鉄道以外の場面でもSuicaを“生活のインフラ”にしたい

「Suica=電車のカード」から「Suica=暮らしを支えるアプリ」に進化させよう!

Suicaが「決済プラットフォーム」として成長するにつれて、ビジネスモデルも “社会インフラ”から“マーケティングツール” にシフトしている印象があります。

そして、購買履歴・移動履歴を通して「利用者全体を一つの“データ資産”にしたい」という方向に進みがち。だって・・・Suicaは社会インフラでありながら営利事業でもあるんです。

この進化の着地点、「利用者本位」と「事業者本位」のバランスがどうなるのか・・・そこが気になるところ。


JRE IDの導入は、Suicaの未来を大きく変える一歩かもしれません。でも、使う側としては「わかりやすさ」「安心感」「使いやすさ」が何より大事。

私自身は、ID統合の恩恵を感じるのはもう少し先になりそうですが、Suicaがどんなふうに“暮らしの相棒”に進化していくのか、ちょっと見守ってみようと思います。

それにしても何かとポイント!ポイント!と騒がしい現在、ポイントゾンビもますます増殖中。私にとってそれは、ただの社会のノイズ。シンプルにショッピングがしたいだけ・・・


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